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2022.12.10

2023年度 大学受験志願者状況①~理系編~

HIGHESTのみなさん、こんにちは!

まもなく2023大学受験の出願が始まりますが、東進や河合塾の模試分析から見える志願者傾向を今回はお伝えします。
※今週は理系学部についてです。

情報化社会、環境問題、食料危機……山積する現代社会の諸問題を解決するには、理系の技術や知見が不可欠です。こうした社会状況もあり、受験生の視線は理系学部に向かっています。
受験生の学部志望状況は、世相を反映します。そんな受験生に人気が高いのが理系学部です。

「情報化社会の進展により理数系の知識や技術が不可欠になる中、社会が理系人材を求めていることがベースにあります。受験生としては、不況下で厳しい社会状況を踏まえ、確実に資格や技術などを身に付けて社会に出たいという意識が、理系学部人気の背景にあるのだと思います。」(東進ハイスクール)

「現代社会の大きな変化は高度にIT化が進んでいます。情報技術に関わる学びは、コンピューターやソフトウエアの開発、システム構築、データサイエンスなどさまざまです。中でも、データサイエンス系や情報系の人気が高く、「系統別志望状況」でこの系統を含む総合科学を見ると、前年を100とした時の志望者指数は、国公立大が104で私立大が100。私立大の指数は上がっていませんが、模試全体の指数が国公立大98、私立大96なので、事実上は前年を上回っています。」(河合塾)

「データサイエンス系は2022年度入試(22年4月入学)でも人気が高い系統でしたが、新設学部が増えていることもあり、23年度はさらに志望者を増やしています。ただ、一口にデータサイエンスといっても、社会科学系や理工系の他に医療やスポーツ系など学べる分野は大学によりさまざまなので、教育内容をしっかり調べる必要があります。」(駿台予備校)

「難関大の後期が縮小していることから、一橋大のソーシャル・データサイエンスの後期は多くの志願者が集まると思います。文系の受験生だけではなく、東京工業大の情報系など、難関大の理系学部志望者が出願することで、倍率と難易度ともに厳しい入試になることは間違いなさそうです。」(駿台予備校)

情報化と並び食料問題や環境問題も現代社会の大きな課題です。そうした中で注目されているのが農・水産学系です。

「農・水産学系は、国公立大と私立大ともに志望者が大幅に増えています。SDGs(持続可能な開発目標)という言葉を耳にしない日はなく、食料問題や環境問題を意識する受験生が増えています。高校の教育現場で探究活動が活発に行われるようになり、その中で、食や農に興味を持つ生徒も増えているのでしょう。」(ベネッセ)

かつて農・水産学系は不人気系統でしたが、この系統の学びが不可欠な社会状況となり、22年度ごろから人気が高まっています。現在の日本や世界情勢を考えると農・水産学系は将来性があり、進学して間違いない学部系統だと思います。

数Ⅲまで必要な理工系に対し、農・水産学系の多くは数Ⅱで受験できるため、数学が苦手な女子の人気が高いことも志望者増の一因です。農・水産学系はあらゆるレベルの国公立大で難化傾向で志望者指数は108。私立大も106と人気が高く、東京農業大、明治大・農などの志望者が増えています。

理工系も人気が高いです。中でも理学の人気が高く国公立大が101で私立大が98。工学は国公立大と私立大ともに97で前年並み。理工系全体として国公立大は難関大の人気が高いです。

私立大も難関大の人気が高く、早慶上智、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の理工系は大半が志望者増です。そうしたなか東京理科大は、理工から名称変更する創域理工の認知不足もあり、大学全体として志望者が減少。現時点では狙い目となっています。

23年度入試は、国公立大と私立大ともに全体の志願者は伸びていませんが、理系は難関大を中心に志願者増が見込まれています。

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