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2023.01.04

NEVER TOO LATE高校入試情報⑩ 千葉県公立高校入試 傾向と対策

明けましておめでとうございます!NEVER TOO LATE進路相談室です。
2023年もどうぞよろしくお願いします。

さて、中3生は年が明けると高校入試の開始です。
千葉県の私立入試は1/17(火)から順次スタートしていきます。
そして、私立入試が終わると、いよいよ千葉県公立入試です。

今回はその千葉県公立入試の各教科の傾向と対策を、当塾講師陣からお伝えしていきます。
ぜひ過去問対策等の参考にしてみてください。

【国語】2/21(火)10:20~11:10
千葉県の公立高校入試の国語は、大問数8問で構成されています。一時期よりも記述量は減り、読解問題の文章量もそれほど多くありません。
大問1の放送問題では、対話形式の文章が読まれ、その途中に対話者の「話の聞き方」や「話の伝え方」に関する出題があります。メモの練習を心がけてください。
大問2、3で漢字の読み書きが出題されています。読みがやや難しい傾向にありますが、標準レベルの語彙対策をしておけば大丈夫です
大問4では、文章について語句、文法の知識を問う問題が出題されています。
大問5の論理的文章は、言葉や思考に関するテーマが出題されることが多く、文章量は少なめで内容把握中心の基本的な出題です。
大問6の小説は、友情の通い合いをテーマにしたものが多いです。
大問7の古文は、内容をおおまかにつかむことが求められており、返り点や歴史的仮名遣いなどの基本事項の確認が出題されることもあります。
大問8の作文は、資料から読み取った内容を一段目に、自分の考えを二段目に書く二段構成が指定されているため、グラフや表・ポスターなどから注目すべき点をすばやく見つける必要があります。
全体的に時間(50分)に対して設問数が多いので、過去問を行う際から「時間」を意識して取り組むことが大切です。
「作文」は確実に得点が入る単元ですので、先に解いておくことが望ましいです。

【数学】2/21(火)11:40~12:30
2022年度入試より、出題傾向、大問数と配点が変化しました。
大問1:計算+小問集合【51点】※配点は前後する可能性あり
(計算問題4問×5点、小問集合13問×3点、作図6点
大問2:関数【15点】
大問3:平面図形【16点】
大問4:思考力【18点】※配点は前後する可能性あり

全体を通して、数学は演習量の差がそのまま点数に繋がります。
特に大問2、3は解法パターンの引き出しをどれだけ増やし使えるようにするかが鍵です。
ただ解くだけではなく、問題をパターン別に分けて演習を積むことで知識の定着力・アウトプット力が高まります。

○大問1について
正負の数から2次方程式までの基本的な計算問題、小問集合では、図形の角度・確率・方程式の文章題・データの活用など様々な単元から基本的な問題が多く出題され点数の半分を占める重要な大問です。
また、改訂後に追加された、箱ひげ図やデータの整理の出題も増えてきたため過去問演習等で抜けている単元を確認し、演習量を積むことが必須です。
例年、この中でも空間図形の問題は難易度が高いですが、他の問題は確実に正答率を上げたいところです。

○大問2について
放物線・直線と図形の複合問題が出題されます。
(1)~(3)の中で、偏差値60以上のレベルを目指す場合には全問正答が理想です。
それ以外のレベルの高校も2/3問の正答は取りたいです。
受験勉強を進めるうえで、一番最初に攻略したい単元です。
公立の場合、出題のされ方で解法パターンを絞りやすいため、夏明けまでに頻出パターンは網羅しましょう。

○大問3について
平面図形の証明問題(穴埋め+記述)・応用問題の2段構成です。
(1)証明問題
2022年度入試から、証明問題にも変化があり、誘導形式で途中部分を記述する問題から、1から自力で証明する問題へ変わりました。
1から書く形式だからこそ、以前と比べると解きやすい形となり難易度も高くありません。
(誘導形式の際は、解答の通りに書くことが窮屈で苦戦する生徒も多かったです。)
証明は主に三角形の合同、相似がランダムに出題されます。
部分点もあるため、空欄とならぬよう問題をよく読み、書き進める練習をしましょう(7分前後に書けることが理想です)。
(2)応用問題
志望校のレベルによっては、飛ばしても大丈夫な問題です。
これまで学習した図形の知識・公式のアウトプット力が強く求められます。
面積に関わる問題は、【面積比=底辺比】
円や線分の長さに関わる問題は、【相似(ピラミッド・砂時計)】や【三平方の定理】の利用
など、これまでインプットした知識を実際にどういった場面で使うのか、解法の引き出しを増やす作業を冬前には完成させましょう。

○大問4について
以前の公立入試では規則性に焦点を充てる問題が多かったですが、最近では単元を絞らず空間図形や整数問題、関数の利用など思考力が大きく必要な問題が増えてきました。
最終問題は正答率が低い場合がほとんどのため、合否に与える影響は限りなく低いです。
難易度が高く見えるものの、知識等は多く必要ないため力技で解けることも多いため、最後まで諦めず時間を使いましょう。

【英語】2/21(火)13:25~14:25
例年、大問1-9の構成と配点は以下の通りです。
大問1-4:リスニング【33点】
大問5:語彙・文法【15点】
大問6:英作文【8点】
大問7:長文読解(資料読み取り)【18点】
大問8:長文読解(物語文)【13点】
大問9:長文読解(会話文)【13点】

大問1-4:リスニング
会話文・質問文が2度流れます。
1度目の音声で内容を把握できるかどうかが攻略の鍵になります。リスニングのみで配点が33点あるので、8割以上の得点を目指すためにはリスニングの対策が必要不可欠になります。
大問1は会話文の続きに相応しいものを選ぶ問題です。直前の文章をしっかりと聞くことが重要になります。
大問2-3は会話と質問を聞いて相応しいものを選ぶ問題です。質問文をしっかりと聞いて、問われている内容を理解する必要があります。
これらの問題の対策として、「時」や「場所」といったキーワードをメモするようにしましょう。また、質問文の疑問詞も意識して聞くと答える内容が明確になります。
大問4はリスニングの内容を聞いて、文章中の単語を埋める問題です。内容理解に加え、基礎的な単語をスペルミスなく書くことが求められます。日ごろから英単語の学習をしておくようにしましょう。
英語が得意な人であれば文章中の文脈判断で正解の単語にあたりをつけておけると正答率がぐっとあがります。
大問5は単語の語形変化、並び替え問題で構成されています。前後の文脈からどのような答えを入れるべきか判断する必要があります。
基礎的な文法から中学3年生で習う後置修飾まで幅広く出題されるため、今まで扱った文法は定着させておきましょう。
大問6は英作文の問題です。25字程度の英作文で、4コマの物語の流れに合うように作文をします。
前後のコマから書くべき内容を判断する必要があります。代名詞や動詞の使い方などに注意しながら英作文を書くようにしましょう。また、例年の傾向から「~してくれませんか」や「~しませんか」などの会話表現が頻出です。書けるようにインプットしておきましょう。
大問7は資料を読み取る長文読解です。2問構成で、前半の問題は文章とスライドの内容を合わせるもの、後半の問題はチラシを見て内容に答えるものになります。2022年の模試の傾向としては「数字」や「比較の表現」に注意が必要です。※数字を英語で記述できるようにする!
文章中に出てきたら、印をつけるようにしましょう。また、文章中の空欄を埋める問題、内容と正しい選択肢を選ぶ問題もあるため、文章自体の内容を理解する必要もあります。
チラシの問題に関しては、引っかけてくることもあるので注釈の内容まで注意して読むようにしましょう。
大問8は物語文の長文読解です。登場人物の心情の流れをつかむようにしましょう。ポイントとしては起きた出来事を軸に読み進めていくと整理がしやすくなります。
内容一致問題の他に、文を正しい箇所に挿入する問題、英問英答問題、また時制や文の形を意識し読解する必要があります。
大問9は会話文の読解問題です。空欄の前後でどのような受け答えが適してるか判断しましょう。4問中1問が記述形式になっています。話の流れを理解し、その後の会話に繋がるような内容を書く必要があります。

全体的に、以前の入試と比べ、思考して記述する問題が増えてきています。日ごろから英文を書く意識をもって学習を進めることで周りと差がつくポイントになります。

【理科】2/22(水)10:20~11:10
例年、大問1の小問集合4題は生物・地学・化学・物理から基本的事項の確認です。
そして、大問2~9では同じく生物・地学・化学・物理の4つの領域から各2題ずつ出題されます。
昨年の出題では
生物分野:「動物のからだのつくり」「神経系」
地学分野:「天気の変化」「太陽系の惑星」
化学分野:「状態変化」「ダニエル電池」
物理分野:「電熱線の発熱量」「力学的エネルギー」
各大問見開き2ページわたり、左のページでは実験やグラフ・表を用いた説明文章が書かれており右のページではその問いでできています。各分野は中1~3年の各単元から出題されます。

全体的に文章量が多いため、過去問や模試を利用して長い文章を正確に読み取る訓練が必要です。
年々ことばを用いて説明する記述問題が増えてきていますが、単純暗記だけではなく日頃から「なぜ」と考えていくことで問われていることに答えることができるはずです。
問題集を繰り返し解き、どのように問われどのように答えるのかをシミュレーションしておきましょう。

【社会】2/22(水)11:40~12:30
2022年度千葉県の公立高校入試の社会は、大問数8問で構成されていました。
2021年度は前期後期入試から本試験1回へ変更となり、7問の試験でした。
それ以前は前期8問、後期7問で行われており、2023年度は恐らく8問構成ではないかと言われています。

例年、大問1-8の構成は以下の通りです。
大問1:地歴公民混合
大問2,3:地理
大問4,5:歴史
大問6,7,8:公民

大問1の地歴公民混合問題は、記号選択・単語穴埋め・資料読み取りで構成されます。どれも基本的な知識を問われるものですので、問題集の一問一答をやり込みましょう。資料読み取りに関しては要点を読み取る力も必要ですので、日頃から資料に慣れておくことが必要です。
大問2は日本地理と日本地形図、大問3は世界地理から出題され、記号選択・単語穴埋め・資料読み取り・文章記述で構成されます。日本の各都道府県・世界の農業や工業の特徴・日本地形図・世界地図など、幅広く地理を学ぶ必要があります。また、一度に複数の資料を読みとる問題が出るので、過去問や予想問題などで充分に対策しておく必要があります。
大問4は原始~近世、大問5は近代以降の歴史から出題され、記号選択・単語穴埋め・資料読み取り・並べ替え・文章記述で構成されます。江戸時代以降から毎年多く出題されますので、江戸~平成までの範囲は特に重点的に復習しておくようにしましょう。また、並べ替え問題は例年難易度が高く、志望校によっては捨て問になったり、逆に上位校であれば周りと差がついてくる問題となります。必要に応じて対策をしてください。
大問6~8は公民の政治分野・経済分野を中心に出題され、記号選択・単語穴埋め・資料読み取り・文章記述で構成されます。基本的な用語や知識を問われる問題は問題集の一問一答などで対策ができますが、資料の読み取りは地理同様充分に対策をしておくようにしましょう。また、三権分立や選挙に関する問題は頻出になりますので、重点的に復習しておくようにしましょう。

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